商品紹介

島の陶房、宗兵衛窯が作る備前焼はカジュアルでモダン

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生産者・販売者

 備前焼 宗兵衛窯

都会のグラフィックデザイナーから島の陶芸家に転身

備前焼作家、古川宗之輔さんは、備前の土と登り窯を使って弓削島で本格的な備前焼を作っています。
古川さんは大阪で10年ほどグラフィックデザイナーをしていたのですが、備前焼好きが高じ、思い立って退職。備前市の窯元で修行時代を経た後、平成21年、生まれ故郷の弓削島に陶房を開きました。


イノシシやタヌキが出没する山中に、3,000個もの煉瓦を運び上げて登り窯を自作。年に2回の火入れのときは、3日3晩、薪を焚き続けます。登り窯の場合、内部の温度は最終的には1,200℃にも達します。


作り手にも予測できない仕上がり、窯変に魅せられて

古川さんに、なぜ備前焼だったのかを聞いてみたところ、「備前焼は土の素朴で自然な風合いが出るところが好き」で、「なかでも窯変(ようへん) に魅せられる」のだそうです。
備前焼は、絵付けをせず釉薬も使わず高温で焼き締める陶器で、良質の陶土のもつ土味がよく表れることを特徴とします。焼成中に薪の灰が降り積もって自然釉化(ガラス化)するゴマ、作品が灰に埋もれて独特の景色となるサンギリなど、備前特有の様々な土の表情は見る者を惹きつけます。


窯変は、焚き口の近くに作品を置き、灰に埋もれて焼かれた激しい変化のある焼き上がりが特徴。一回の窯で取れる量が非常に少ない景色で、作品をより味わい深いものにしてくれます。燃料(松など)の灰、陶土に含まれる鉄分、窯詰めの仕方、焼成具合など、さまざまな要因で多彩な発色を起こすため、作り手は自分の作品がどんな仕上がりになるか、ある程度の予想は出来たとしても、実際のところは窯を開けてみないと分かりません。窯に入れるまでは同じデザインを施していた器も、二つと同じものには仕上がらないのです


あなたの焼きものを育てて、世界にひとつだけの器に

また、備前焼は、使うほどに味が増す器でもあります。
焼きものは、陶磁器ともいうように、粘土からなる陶器と陶石からなる磁器に大別でき、それぞれを「土もの」「石もの」と呼びます。
石ものは窯出しとともに完成しますが、土ものは窯から出た後、人の手により使い込まれるほど完成品に近づいていく長い旅に出ます。
というのは、土ものは肌に微細な気孔があって、呼吸や吸水をしながら色合いを味わい深いものに変えていくからです。備前焼の器にビールを注ぐと、きめ細かい泡が立ち、花を活けると長持ちするのは、この気孔のおかげです。
使い込むうちに姿を現す土ものの変化、これを「器が育つ」と言って、鑑賞の際、大事な目安のひとつとなります。土ものは、使い方により、世界でたったひとつの器になる楽しみも持ち合わせているのです。


これまで古川さんは、弓削島の美しい自然の中で土と向き合い、時代が変わっても使い続けることができる作品づくりを心がけてきました。
宗兵衛窯の近作は、さらにモダンでカジュアルなフォルムを見せ始めています。静かな存在感をもつ備前焼は、ともすれば美術品のようなイメージを伴いがちですが、古川さんは今、お茶碗やお皿のように毎日使われ、現代のふつうの暮らしの中で映える備前焼をデザインしていきたいと思うのだそうです。

この商品の作り手

備前焼 宗兵衛窯

今年は陶房が、弓削島の下弓削から明神に引越しする予定で、心機一転、はりきっています。陶房に併設するギャラリーでは土ひねり体験ができます。体験教室では、ガス窯で焼く白っぽい仕上がりの釉薬ものも行っています。要予約。
ガス窯・釉薬:0.6kg:2,500円(飯碗など)薪窯:0.6kg:3,500円(飯碗など)薪窯: 1.0kg:4,500円(花器など)
出来上がった作品は、郵送か直接の受け渡しになります。(郵送の場合、送料別途)
【薪窯焼成をご希望のお客さま】
窯焚きが年2回のため、最長で作品の受け渡しに6ヶ月前後かかる場合がございます。

〒794-2505
愛媛県越智郡上島町弓削明神326−1
Tel:090-4494-3346
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